子宮頸がんワクチンに関して、少し議論する場がありましたのでこちらにも記載しておきます。
当然、自分は子宮頸がんワクチン推奨の立場です。
【事実1】
全世界で、子宮頸がんの罹患数は年間50万人、死亡者数は27万人。
日本では、罹患数年間1万人、死亡者数3000人。
特に、20歳~40歳台の若い世代での罹患が著増。
【事実2】
子宮頸がんの主たる原因はヒトパピローマウイルス(HPV)感染。
【事実3】
子宮頸がんワクチンはHPV感染を強力に予防できる。
【事実4】
アメリカ疾病管理予防センター( Centers for Disease Control and Prevention:CDC)も英国国民保健サービス(National Health Service:NHS)も、世界保健機関 (World Health Organization: WHO) も、その他世界の主たる多くの国もワクチンを推奨している。
世界の皆様は、全くもって、合理的、常識的な判断をされていると思います。
【事実5】
ワクチンはゼロリスクではない。(だけどリスクは証明されていない→確率はかなり低いということ)
【事実5】のために、日本だけが世界と異なる道を歩んでいます。
将来犠牲になる女性の方々に恨まれるのは、今の時代の主なる世代の我々かもしれません。
一人一人が感情論でなく、科学リテラシーを持って、冷静に、客観的に考えて、未来を支えなければいけないと思うのです。
当クリニックでは子宮頸がんワクチン接種には、現時点では対応していませんが相談には乗ります。