昨日2019年9月10日、大学先輩石橋医院の石橋先生(慈恵医大客員教授)にお声がけ頂いて、世田谷糖尿病学術講演会に参加させて頂きました。大学の大先輩、近隣開業医の大先輩方が多く参加されていました。
循環器疾患を合併した糖尿病症例の提示と問題提起をさせて頂きました。
議論の中で果物の食べ方についての話題が興味津々でした。
・ミキサーなどで自家製の果物ジュースは(たとえ繊維成分を全て飲んだとしても)望ましくない。吸収が良いので血糖が急峻に上りやすい。
・血糖が上りやすい果物はぶどう
・皮なしぶどうと、皮ごと食べるぶどうでは血糖の上り方が全然違う(皮ごと食べると血糖が上りにくい)
・果物の中では、りんごが比較的血糖が上りにくい
・疫学研究の果物と死亡リスクや糖尿病リスク、体重増加などの関係は交絡因子やバイアスが多く含んでおり、そのまま鵜呑みにすると危険
など、エキスパートの意見を色々頂きました。
鵜呑みにせず、自分でも検証していきたいと思います。
【参考】
また、糖尿病は血糖を下げるホルモン「インスリン」の動態が長年重視されてきましたが、血糖を上げるホルモン「グルカゴン」が実は考えられていた以上に重要な存在であるという北村忠弘先生(群馬大学教授)のお話はかなりインパクトがありました。近いうちに、糖尿病の診断や治療にパラダイムシフトが起こるかもしれません。