オンライン診療で役立つグッズたち

投稿日: カテゴリー: デジタルヘルス医療一般循環器心拍睡眠

新型コロナウイルス感染拡大のため、一時的にせよ初診からのオンライン診療が解禁されました。

オンライン診療ですと対面と異なり、身体的診察が出来ませんので正直なところ診療の質としては低下してしまいます。したがって、その低下が許容できない病態ですと対面診療がやっぱり必要になります。

オンライン診療の質を向上させるために、様々な「道具」を利用するのも良いと思います。

循環器目線ですと、利用できるものが結構あります。

 

 

 

スマートウォッチによる安静時心拍数測定、心拍数トラッキング


安静時心拍数は45-50/分くらいが良いのです。それより速くなればなるほど様々な病気の罹患率が高くなりますし、死亡リスクも高くなります。安静時心拍数をスマートウォッチで測定しておくと健康状態の参考になります。スマートウォッチならどの機種でも自動的に測定していると思います。

安静時心拍数45/分くらいでも悪くない

心拍数を経時的にトラッキングしていると、不整脈を疑う変化を捉えることもできます。

例えば、この記事のような「心拍数が突然上昇し、突然治るというパターン」は頻拍性不整脈の発作を疑います。急峻な山のような心拍の変化の画像があれば、循環器医としてはとても参考になります。

循環器内科専門医がApple watch使ってみた。頻拍性不整脈の可能性!?

 

 

 

 

心電図機能つきスマートウオッチ、携帯心電計


心拍数のみならず、心電図記録があれば循環器医としてはもっと助かります。

Apple Watchは、日本ではまだ心電図記録ができませんね。。。中国製のものならできちゃいます。

心電図機能付きスマートウォッチ

 

スマートウォッチではなく、携帯心電計という機器もあります。こちらはちゃんと医療機器として認可されていますので記録のクオリティは高めです。

心電図機能付きスマートウォッチと携帯型心電計の比較

このオムロン 携帯型心電計 HCG-801はやや古いので、心電図記録を出力するのにPCとの連結がやや面倒のようです(ソフトが別売りだったり、Windowsのみだったり)。

こちらのチェックミーという機種は上記のものより新しいので、スマホとの連携もスムースで扱いはとても良いです。値段は同じくらいです。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07R4SF484/

 

不整脈のみならず、波形の異常にも対応可能!心筋梗塞の診断の手がかりになるかも?

スマートウォッチで心筋梗塞の診断は出来るのか?

 

 

 

 

 

酸素飽和度 パルスオキシメーター


昨日ご紹介したパルスオキシメーター。呼吸機能を測定するのに便利です。

新型コロナ感染が不安な方は、パルスオキシメーターで酸素飽和度測定を。

このスマートウォッチでも酸素飽和度を測定できます。

酸素飽和度(SpO2)測定スマートウォッチがすごい

 

ちなみに、このスマートウォッチは心電図も測定、記録できます。

Contec CMS50Kの心電図測定

 

追記

Apple watchにも酸素飽和度測定機能が装備されました!

Apple Watch Series 6の酸素飽和度測定機能「血中酸素ウェルネス機能」が楽しみ!

 

 

連続血圧モニタリング


単なる血圧測定のみならずこのスマートウォッチの特徴は、10分毎の血圧測定を24時間自動的に続けてくれる点です。血圧の精度は不明ですが。まあ、普通に上腕で測定する血圧計で測定いただいた方が、現時点では無難です。

進歩著しいスマートウォッチ、今度は血圧連続モニタリング機能付き!

 

 

 

睡眠時間、睡眠の質、いびき、酸素飽和度、血圧、脈拍、、、合わせ技!


睡眠も健康には極めて重要な要素です。スマートフォン、スマートウォッチで睡眠時間や睡眠の質、いびきをトラッキングできます。血圧、脈拍も一緒に測定すればより参考になるデータが得られます。

睡眠時間、睡眠の質、いびき、酸素飽和度、血圧、脈拍、、、、

 

 

 

まとめ


その他、万歩計なども当然大いに参考になります。

新しい製品も次々出ていると思いますので、より良いものを探してみてください。

これらのデータを、オンライン診療の時に提示にいただいたり、あらかじめ送信して頂いていれば、診療の質はかなり上がるものと思われます。

逆に、これらをトラッキングしていて、何か異常なデータがデータが出てご心配のようでしたら、オンライン診療でお気軽にご相談ください。

可能な範囲でぜひ実践頂き、一緒にオンライン診療の質をあげ、便利にそして健康に、そして楽しく人生を謳歌しましょう。

今にそれらのデータを1つのアプリに統合してより便利になるのでしょう。もうすぐそこです。

オンライン診療/電話診療

 

 

オンライン診療で役立つグッズたち” への2件のフィードバック

  1. 色々な記事を大変興味深く拝見させていただきました。特にウェアラブルデバイスに係る情報は少なく、貴重な情報です。
    私も日々Apple watchで心拍数などをトラックしていますが、数か月に一度程度の頻度で睡眠時の心拍数が急上昇(100程度)してすぐに戻る(50台)現象が確認されます。
    日中でこのような現象は無いように思います。これまでに心臓に関わる検査で問題を指摘されたことはありません。過去に動悸があったときに気になって、ホルター検査まで行いましたが、恐らく期外収縮で気にする必要はないとのことでした。
    当方42歳で日常的に運動もしておりますし、特別体調の不良はありません。
    一度見て頂いた方後良いのでしょうか、それとも気にしすぎでしょうか。apple watchの測定ミスかな、とも思っております。
    宜しくお願い致します。

    1. ありがとうございます。拝見しておりませんので参考程度とお考えください。
      数ヶ月に1度程度の頻度であれば経過観察で良いように思います。ご指摘の通りapple watchの測定ミスの可能性もあります。
      頻度が増えるようであればホルター心電図を再度行うと良いと思います。またその際は睡眠時無呼吸症候群のチェックもしておくと良いと思います。

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