新型コロナウイルス感染症と勃起不全(ED)の意外な関係

投稿日: カテゴリー: メンズヘルス医療一般

新型コロナウイルスの感染者が増加傾向で第3波の様相を呈し、東京や大阪を始め各地で自粛ムードが高まってきています。

新型コロナウイルス感染症の病態「微小血管」


新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は感染による直接の作用と共に、宿主(人間)の炎症反応の活性化により各臓器(主に肺)の血管内皮障害を促進します。この病態をprogressive endothelial thromboinflammatory syndrome「進行性血管内皮血栓性炎症症候群」と称し、多くの重要臓器の微小血管床を巻き込み、多臓器不全および死に至ります。これが新型コロナウイルス感染が重症化した際の主病態です。

新型コロナウイルス感染症で肺炎になって幸い回復しても、肺が炎症と血栓の影響で線維化し呼吸機能が低下し息切れなどの症状が残存する場合があります。

 

勃起不全の病態「微小血管」


一方、例えば糖尿病の患者さんは血管内皮障害を来しており、その影響で勃起不全(ED)を併発する確率が高いことが知られています。そんな血管内皮障害により機能不全を呈している微小血管に拡張作用などを促し勃起機能を回復させるのがバイアグラなどのPDE5阻害薬です。

「微小血管」は新型コロナウイルス感染症と勃起不全に共通する要素です。

 

勃起不全治療薬は肺の病気の治療薬


バイアグラなどのPDE5阻害薬は勃起不全(ED)の治療薬として有名ですが、肺線維症、肺高血圧症などの肺の病気の治療薬でもあります。バイアグラだけでなく、タダラフィルも同様です。タダラフィル(tadarafil)は薬の効果の持続時間が長いので1日1回内服で済みますから、肺の薬としても使用しやすいですね。当クリニックでお勧めしているこの記事の低用量PDE5阻害薬こそtadalafilです。

低用量PDE5阻害薬1日1回内服は全男性必須かもしれない

 

 

新型コロナウイルス感染症にPDE5阻害薬は有効なのか?


勃起不全(ED)も、新型コロナウイルス感染症も「微小血管」が関与しているのであれば、勃起不全(ED)治療薬は新型コロナウイルス感染症にも有用なのでしょうか。

今のところ、明らかに有効性を示した研究はなさそうなのですが理論的には有効な可能性があり、

「1日1回のタダラフィルは新型コロナウイルス感染症後の治療薬となりうる」(World J Mens Health. 2020;38(3):254-255.)

とする意見もあります。

繰り返しますが、明らかなエビデンスはありませんので、上記論文でも新型コロナウイルス感染症の治療薬あるいは予防薬としての臨床研究を進めるべきであるとしています。

 

 

1粒でたくさん美味しいタダラフィル


新型コロナウイルス感染症に罹患した後に、息切れが遷延したり後遺症に悩まされる方が少なくないと言います。息切れのみならず、後遺症は倦怠感や痺れ、脱毛など多岐にわたるようです。PCR検査を受けていないために「新型コロナウイルス感染症」と診断がついていなくても、実は新型コロナウイルスに感染し、そのような後遺症に悩まされている人もいる可能性はあるでしょう。

 

勃起不全(ED)の傾向のある男性は、1日1回のタダラフィルを内服で勃起不全(ED)の軽減が期待できますし、その他に下記記事のように例えば前立腺肥大症状軽減や動脈硬化予防を始め、様々なメリットが期待できます。それに加えて、新型コロナウイルス感染症の感染拡大、第3波を迎えた今、もしかしたら新型コロナウイルスに感染しても重症化や後遺症が少しでも抑制されるかもしれません。だとしたらすごいことですね。繰り返しますが、エビデンスはありません!でも内服したくなりますー。

低用量PDE5阻害薬1日1回内服は全男性必須かもしれない

 

内服してみたい方はこちらをどうぞ。

ED外来

 

 

【参考文献】

・Mondaini N. Phosphodiesterase Type 5 Inhibitors and COVID-19: Are They Useful In Disease Management?. World J Mens Health. 2020;38(3):254-255. doi:10.5534/wjmh.200089

・Giorgi M, Cardarelli S, Ragusa F, Saliola M, Biagioni S, Poiana G, Naro F, Massimi M. Phosphodiesterase Inhibitors: Could They Be Beneficial for the Treatment of COVID-19? Int J Mol Sci. 2020 Jul 27;21(15):5338. doi: 10.3390/ijms21155338. PMID: 32727145; PMCID: PMC7432892.

 

タダラフィル

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