スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス、スマートフォンなどにより様々な身体パラメーターが測定できるようになり、また携帯心電計、酸素飽和度計など医療機器に近いものもAmazonなどで一般の人に手に入りやすくなりました。
そして、2021年1月末についに日本でもアップルウォッチの心電図機能が使えるようになりました。
誰でも以下のようなデータは容易に得られます。
・心拍数とその推移
・血圧(随時血圧、睡眠時含めた連続記録)
・心電図
・酸素飽和度(随時、睡眠時)
・睡眠時間、睡眠の質
・頑張れば血糖も。。
などなど
一方で、得られたデータの解釈が難しい場合もございます。むしろ不安に陥ってしまうこともあるでしょう。
スマートウォッチ外来では、それら異常データなどの相談に乗ります。
スマートウォッチをお持ちでない方で動悸などの症状がある方には携帯心電計の貸し出しもしています。
※そもそも、スマートウォッチは医療機器として認可されていたとしても多く場合「診断」をするものではありません。あくまでも診断の補助的な役割です。そもそも医療機器として認可されていないものも多いです。それらの限界を認識しつつ、医療的知識を統合して可能な範囲でうまく活かして良きアウトカムを目指そうということです。
ご予約はこちらから。オンライン診療での対応も可能です。
各種デバイスやパラメーターに関しては下記を参考にしてください。
スマートウォッチによる安静時心拍数測定、心拍数トラッキング
安静時心拍数は45-50/分くらいが良いのです。それより速くなればなるほど様々な病気の罹患率が高くなりますし、死亡リスクも高くなります。安静時心拍数をスマートウォッチで測定しておくと健康状態の参考になります。スマートウォッチならどの機種でも自動的に測定していると思います。
心拍数を経時的にトラッキングしていると、不整脈を疑う変化を捉えることもできます。
例えば、この記事のような「心拍数が突然上昇し、突然治るというパターン」は頻拍性不整脈の発作を疑います。急峻な山のような心拍の変化の画像があれば、循環器医としてはとても参考になります。
心電図機能つきスマートウオッチ、携帯心電計
心拍数のみならず、心電図記録があれば循環器医としてはもっと助かります。
Apple Watchは、日本ではまだ心電図記録ができませんね。。。中国製のものならできちゃいます。
スマートウォッチではなく、携帯心電計という機器もあります。こちらはちゃんと医療機器として認可されていますので記録のクオリティは高めです。
このオムロン 携帯型心電計 HCG-801はやや古いので、心電図記録を出力するのにPCとの連結がやや面倒のようです(ソフトが別売りだったり、Windowsのみだったり)。
こちらのチェックミーという機種は上記のものより新しいので、スマホとの連携もスムースで扱いは良いです。ただしPCとの連携はwindowsのみです。値段は同じくらいです。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07R4SF484/
酸素飽和度 パルスオキシメーター
パルスオキシメーターは呼吸機能を測定するのに便利です。
このスマートウォッチでも酸素飽和度を測定できます。
ちなみに、このスマートウォッチは心電図も測定、記録できます。
Apple watchにも酸素飽和度測定機能が装備されました!
連続血圧モニタリング
単なる血圧測定のみならずこのスマートウォッチの特徴は、10分毎の血圧測定を24時間自動的に続けてくれる点です。血圧の精度は不明ですが。まあ、普通に上腕で測定する血圧計で測定いただいた方が、現時点では無難です。
睡眠時間、睡眠の質、いびき、酸素飽和度、血圧、脈拍、、、合わせ技!
睡眠も健康には極めて重要な要素です。スマートフォン、スマートウォッチで睡眠時間や睡眠の質、いびきをトラッキングできます。血圧、脈拍も一緒に測定すればより参考になるデータが得られます。
まとめ
その他、万歩計なども当然大いに参考になります。
新しい製品も次々出ていると思いますので、より良いものを探してみてください。
これらのデータを、オンライン診療の時に提示にいただいたり、あらかじめ送信して頂いていれば、診療の質はかなり上がるものと思われます。
逆に、これらをトラッキングしていて、何か異常なデータがデータが出てご心配のようでしたら、オンライン診療でお気軽にご相談ください。(→ 現在オンライン診療での対応は休止中です)
可能な範囲でぜひ実践頂き、一緒にオンライン診療の質をあげ、便利にそして健康に、そして楽しく人生を謳歌しましょう。
今にそれらのデータを1つのアプリに統合してより便利になるのでしょう。もうすぐそこです。