胸痛の患者さんを診ることが多いです。
胸痛の原因は様々です。
見逃してはいけない原因は、心臓です。
心臓と言っても、心筋梗塞やいわゆる狭心症など心臓の「筋肉」の問題、
あるいは、心臓の外側を覆う「心膜」の問題、
極端に脈が速くなる「頻脈」による胸痛ということもあります。
肺に穴があく気胸、肺の血管がつまる肺塞栓/肺梗塞、あるいは、肺の周りの膜の「胸膜」の問題ということもあります。
大動脈という身体の中心を通る太い血管が裂けてしまう病気もあります。
「内臓」ではなく、もっと外側の「筋骨格系」つまり、肋骨や、胸の筋肉という場合もあります。
肋間神経痛や、心因性、、、、本当に様々です。
自分の専門は「心臓」です。命に直結する「心臓」やその周囲の大血管の病気を見逃さないということはもちろんですが、一方で「心臓」に視野狭窄せず、幅広い視点で様々な原因を念頭に診察する意識を持つようにしています。
先日、診た胸痛の方は肋骨骨折でした。
超音波検査ですぐにわかりました。超音波プローべを痛みのある肋骨部位に当てて観察。
横に走る白い線が途中でずれていることがわかります(赤矢印)。
ちなみに、下半分の黒い部分が「肺」です。
超音波は、痛くもないし、すぐにベッドサイドでできますし、被曝もないし、繰り返しできるし、本当に便利です。
胸痛を自覚された方はお気軽にご相談ください。