人の手を加えれば加えるほど、身体にはネガティブな影響が出る

投稿日: カテゴリー: 食事

太古の石器時代の頃の人類には「生活習慣病」は存在しませんでした。

その時代の食事と現代の食事の変化の表がとある論文に書いてありました(1)。

 

その時代の食事に比べて、現代の食事は、

 

・デンプンから摂取するエネルギー割合が1/2-2/3になった。

・食物繊維摂取量が50-100gから、20g未満に減った。

・脂肪から得られるエネルギーの割合が倍以上になった。

・かつ、不飽和脂肪酸主体だったものが飽和脂肪酸主体となった。

・食塩摂取量が5倍になった。

・砂糖摂取は最小限(蜂蜜として)だったが、現代は摂取エネルギーの1/5を占める。

・食物のエネルギー密度が高くなった。

 

すごい変化ですね! 食物繊維100g!!!!とかすごい量ですね!

 

この大幅な変化のいずれか、あるいは全てが、生活習慣病の原因となっているのでしょう。

これらを少しでも改善すべく対策を講じると、

 

・未精製穀物を摂る

・野菜・果物は丸まま摂る

・飽和脂肪酸を控え目にし、不飽和脂肪酸に切り替える

・減塩

・遊離糖を避ける

・加工品は避ける

 

といった感じになり、当たり前のことばかりになりますね。

純度を増したものは控えめが良いですね、塩、砂糖、あるいはアルコールも。

とにかく、人の手を加えれば加えるほど、身体にはネガティブな影響が出ると思いましょう。

 

パレオダイエットが流行ったことがありましたが、正解だと思います。

Plant Based Whole Foodもほぼ同義です。

 

これを実践して、あとは運動すれば、多くの病気は予防できそうです。

高血圧や糖尿病、脂質代謝異常の治療中の方は、今内服されているお薬も減らせると思います。

 

【参考文献】

(1) Burkitt D. An Approach to the Reduction of the Most Common Western CancersThe Failure of Therapy to Reduce DiseaseArch Surg. 1991;126(3):345–347. doi:10.1001/archsurg.1991.01410270089014

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です