まずは自分の飲酒量を 客観的に把握してみましょう

投稿日: カテゴリー: 食事

ご自身の毎日の飲酒量はどのくらいですか?

 

患者さんをはじめ、 様々な方と アルコールに関するお話しをして気づくことは、

 

ご自身で 飲んだアルコールの量が

客観的にどの程度なのか?、多いのか?、少ないのか?

を把握していないということです。

 

自分の飲んでいる飲酒量は 大した量ではないと思っている方が多いです。

 

飲酒対策 の第一歩は 自分の飲酒量を 客観的に把握することです。

 

 

節度ある適度な飲酒

 

厚生労働省が「 節度ある適度な飲酒」 としているアルコールの量は 純アルコールで 約20 gです。

純アルコール量(g)=飲酒量(ml)× アルコール度数(%)× 0.8

(例:ビール:500ml ×0.05×0.8=20g)

純アルコールで 約20 gを具体的に挙げると、

 

・ビール(5度) 500ml

・日本酒 (15度)180ml(1合)

・焼酎(25度) 90ml(半合)

・ウイスキー(40度)60ml

・ワイン(12度)200ml

・缶酎ハイ(7度)350ml

・缶酎ハイ  ストロング(9%)277ml

 

厚生労働省は、純アルコール60g/日に及ぶような飲酒を「多量飲酒」としています。

 

 

自身の飲酒量に対する意識と現実のギャップ

 

先日お話した方も、毎日の晩酌に関して

「缶ビール500mlと、焼酎1合くらいで大して飲んでいませんよ」

とおっしゃっていましたが、純アルコールで20g+40g=60gで多量飲酒です。

 

 

「缶ビール350mlと、ウイスキーダブルで2杯くらいで大して飲んでいませんよ」

とおっしゃる方もいらっしゃいました。純アルコールで14g+40g=54gで多量飲酒の一歩手前です。

 

 

缶ハイボールを愛飲している方も多いです。350mlで純アルコール20gです。1日1本で節度ある適度な飲酒ですが、2-3本お飲みになっている方も多いですし、問題なのは大した量ではないと思っていらっしゃることです。

 

 

まずは、上記の式を用いても良いですし、以下のサイトを活用いただいても良いので自分の飲酒量を 客観的に把握してみましょう。

飲酒するたびに、大雑把でも良いので計算してメモしておくと良いと思います。

 

 

インターネットで、わかりやすく役立つサイトを見かけたので参考までに。

腎臓ケアeラーニング講座「飲酒量は適切ですか?」

腎臓病の方のためのサイトのようですが、普通の方もで普通に役立ちます。

http://plaza.umin.ac.jp/~jin/07alcohol00.html

 

サントリーのページですが、自分の飲酒量を計算しやすいです。推定血中アルコール濃度も算出してくれます。

https://www.suntory.co.jp/arp/alcohol_calculation/

 

 

 

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