心拍数は、古くて新しい健康指標

投稿日: カテゴリー: デジタルヘルス心拍

布施です。

 

2018年10月19、20日放送のNHKテレビの「チコちゃんに叱られる」でも、心拍数に関する話題を取り上げていました。

ざっくり言うと、亀が長生きである理由の1つは、安静時心拍数が遅いから、、という話でした。

http://www4.nhk.or.jp/chikochan/x/2018-10-20/21/13140/1490026/

亀の心拍数は、8拍/分くらいだそうで。遅い笑!!

 

寿命と安静時心拍数の関係が完全に解明されたわけではありませんが、このブログでも触れてきた通り、速い安静時心拍数と死亡リスクが関連するということは事実です。

安静時心拍数は、身体的な様々な要素と関連しています。

例えば、この図は動脈硬化を進行させる様々な因子と、安静時心拍数が関連していることを表しています。

血糖、インスリン、血圧、BMI(体重/体表面積の2乗)、ヘマトクリット(貧血の指標)、中性脂肪、善玉コレステロール、総コレステロール、、、。

(Journal of Hypertension 1997, 15:3–17)

 

従って、心拍数の数値を単独で評価するというよりは、心拍数の軽微な変化を手がかりに、心身に潜むリスクを推し量る機会にするということです。

 

心拍数≒脈拍数は、数十年前から健康指標として扱われてきていますが、一般の方々にとってそれを測定することは意外と難しかったりします。しかし、昨今のウェアラブルデバイス出現により非常に簡単に把握できる数値となりました。心拍数は我々にとって、古くて新しい健康指標になったと思うのです。

 

つまり、「容易に把握できる数値、かつ、様々な心身の異常の手がかり」。

これが心拍数です。

 

正常安静時心拍数は概ね50-70拍/分くらいです。これを逸脱するようでしたら、ご相談ください。

ちなみに、自分の本日の安静時心拍数は48拍/分でした。だいたい、いつも50前後くらいです。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です