布施です。
ヨガには様々なポーズがありますが、「ポーズの王様」と言われているのがSirsasana(headstand)、つまり倒立ポーズだそうです。
Sirsasanaの心身への好影響として、以下が挙げられます。
・心拍数低下
・吸気能力向上
・酸素消費増大
・(2分間の倒立で)交感神経緊張促進
これらは、根拠となる論文が各々あります。
また、
・集中力の向上
・心を落ち着かせる効果
・静脈還流の促進(血液が心臓に戻りやすくなる)
・リンパの動き、免疫機能の改善
・体幹、上半身筋力向上
・呼吸の横隔膜機能向上
といった効果も期待できるようです。
こちらの論文に記載されていました(各々の学術的裏付けは確認できませんでしたが)。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26118514
一方で、Sirsasanaのリスクもあります。
頚部の損傷のリスク
緑内障(眼圧が上がる病気)悪化のリスク
Sirsasana 姿勢の間に眼圧は有意に上昇します。
健康人がこれにより新たに緑内障になることは稀のようですが、
(ヨガをやっている人に緑内障が多いというデータもありません)
もともと緑内障の方はSirsasana 姿勢は避けたほうが良さそうです。
ということで、倒立系のポーズは緑内障の方や頚部を痛めている方は避けて、
そうでない方が、無理ない範囲で行ってください。
頚部痛でお困りの方は、当クリニック木曜日午前の鍼外来をお試しになると良いと思います。