少量のアルコールは心臓病のリスクを下げます。
しかし、少量であってもがんのリスクは少しづつ上昇します。
ワインはアルコールの中でもヘルシーなイメージがあるかもしれませんが、ワインも例外ではありません。
A comparison of gender-linked population cancer risks between alcohol and tobacco: how many cigarettes are there in a bottle of wine?
BMC Public Health201919:316
この論文では、
ワインを週1本飲んでいると、がんの生涯絶対リスク1%(男性)、1.4%(女性)増加することが示されています。
このリスクは1週間に5本(男性)、10本(女性)のタバコを吸うリスクと同等です。
男女の性差は乳がんリスクによるものです。
女性は、男性よりもアルコールに脆弱です。
特に、乳癌のリスクが高い女性(家族に乳癌の方がいるなど)はアルコールを控えた方が良いと思います。
アルコールはコミュニケーションツールですから、楽しむことは良いのですが、
飲酒量、飲酒頻度は控えめにした方が身体には良いですね。