また、アルコールネタ、自分のアルコールライフを見直しています。
自分は今現在ほとんど飲酒していませんが、頑なに禁酒をしている訳ではありません。
付き合いを含めて、飲むこともあります。禁酒ではなく、節酒です。イチゼロではありません。
しかし節酒中の自分にとって、仮に少量であっても飲酒することのリスクが2点あると思っています。
① 飲み始めると、エスカレートして飲みすぎてしまう
② 飲む習慣がついてしまう
① 飲み始めると、エスカレートして飲みすぎてしまう
少しだけ、1杯だけ、、と思って飲み始めると、ついつい2杯、3杯とか飲み始めてしまう、あるいは、ビールだけと思っていても、ついついワインとか日本酒とか飲み始めてしまう、、という現象です。
「少しだけ」「1杯だけ」「ビールだけ」という初めの決意が、飲酒過程の中で、儚く砕け散ってしまうわけです。
これは、前回お示しした「血中アルコール濃度と酔い方」にポイントがあると思います。
血中アルコール濃度55mg/dlくらいになってしまうと「飲みすぎないようにしよう」という自己コントロールや判断力が低下してしまう可能性が高くなります。
前回書いたような、血中アルコール濃度50mg/dlくらいまでに止める飲み方をすれば、自己コントロールを失わずに飲酒量も調整できることが期待できます。
※ 下の表は体重71kgの男性用の表です。表の見方は前回の記事参照。
自分は飲み始めは圧倒的にビールのことが多いです。
上の表ですと、3ドリンク=エタノール換算36g=ビール900mlを1時間くらいのうちに飲んでしまうと血中アルコール濃度55mg/dlを超えることがわかります(2ドリンクで48mg/dl, 3ドリンクで72mg/dl)。2ドリンク=エタノール換算24g=ビール600mlくらいまでならセーフです。
生ビールの中ジョッキは概ね350-500mlくらいでしょうか。多めに見積もって500mlと仮定しましょう。自分は飲むペースが早い方です。1時間くらいのうちにこれを2杯飲んでしまうと血中アルコール濃度55mg/dlを超えて、判断力低下、自己コントロール力低下を来たし、さらなる飲酒(3杯め!とか、日本酒!とか、、、)に突き進んでしまう可能性が高まります。
中ジョッキ2杯目は危険!
中ジョッキ2杯目は危険!
中ジョッキ2杯目は危険!
中ジョッキ2杯目は危険!
と自分に言い聞かせようと思います。
日本酒なら2ドリンク=214mlまで、1合ちょい
ワインなら2ドリンク=250mlまで
1時間でこれを超えるような飲み方をすると判断力、自己コントロール的に危険です。
判断力、自己コントロール力低下の目安を血中アルコール濃度55mg/dlとしていますが、もちろん個人差もあるでしょうから、ご自身なりの閾値を推し量って頂ければと思います。
まあ、エタノール換算で20g/日ほどの飲酒量であれば、心身への悪影響は少なくあまり大きな問題はありませんし、上の表からも悪い酔いすることもありません。当たり前すぎて、つまらない結論ですが、例えば厚生労働省が提案しているエタノール換算で20g/日くらいにしておけという推奨量(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html)はとても納得いく数値設定ということになります。
エタノール20gはビール500mlに相当しますので、まあ中ジョッキ1杯にしておけ、ということです。
ちなみに、エタノール20gは日本酒なら1合、ワイン200mlくらいです。
② 飲む習慣がついてしまう
これは、また大きな問題だと思っています。
先日、節酒中の自分が、久しぶりにワイン2杯ほど、エタノール換算で20gくらい飲酒しました。
問題は、その翌日です。
その翌日、いつも以上に飲みたくなるわけです。酔いたい飲酒、快楽的幸福(hedonic)のための飲酒を心身が欲するのです。節酒習慣が簡単に壊れそうな気がします。
アルコールは、コカインや大麻よりも依存性が高いというデータがあります。
このように、「また飲みたくなる」ということこそ高い依存性の表れかもしれません。
この辺りの依存度合いは個人差もあるでしょう。
自分の場合は、このような薬理作用?に抗う自信があまりありませんので、少量でも極力飲まないような環境を今のところ作っています。意志より環境です。
まとめ
結局、上の問題は本質はこんな感じと捉えています。
① アルコールの判断力/自己コントロール力低下(急性効果)
② アルコールの依存性(慢性効果)
①は飲み方でリスクを減らせそうですが、
②の対策は、今のところ飲まないことしか思いつきません。
ちょっと飲んで→②→飲む頻度が増えて→①→1回飲酒量も増える
の悪循環が最悪です。
ということで、自分としては極力飲まないように心がけています。
飲酒に関してなんらかの問題意識を持っていて、でもなかなか解決できない方、お気軽にご相談ください。
一緒に解決していきましょう。
【参考図書】
あなたの飲酒をコントロールする―効果が実証された「100か0」ではないアプローチ
ウィリアム・R・ミラー (著), リカルド・F・ミューノス (著)