近所にコンビニが増えると動脈硬化リスクが上がる

投稿日: カテゴリー: 生活習慣食事

人の習慣は、意志よりも環境に大きく左右されるので、

「生活習慣病」というよりは、「生活環境病」

という表現の方が良いだろう、という話をよくしています。

 

「生活習慣病」ではなくて「生活環境病」だ。

 

さて、まさに「生活環境病」というこの論文。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/30773088

J Am Heart Assoc. 2019 Feb 19;8(4):e010586. 

Associations of Unhealthy Food Environment With the Development of Coronary Artery Calcification: The CARDIA Study.

 

自宅の近所(3km以内)の食品店や外食店のうちコンビニエンスストアの割合が10%増える毎に動脈硬化症の発症リスクが34%上がるという結果でした。冠動脈(心臓の血管)が石灰化(石灰が沈着して硬くなる)しやすくなるのです。

コンビニエンスストアには、様々な加工食品や加糖飲料など健康を害するものがたくさん販売されています。お酒やタバコもそうですね。近所にあればあるほど、そのようなものを摂取しやすくなるということでしょう。

もちろん利便性は高いので時間がない時や夜中など、必要時にたまに利用するのは構いません。しかし、習慣的に、無意識にコンビニを活用していると身体にデメリットが多くなるということと解釈します。

特別コンビニに用事のない時は、コンビニの前を通らないようにするとか、コンビニに用事がある場合はその用事のもの以外は購入しないとか、工夫が必要と思います。

 

このように、我々の環境には健康を害する可能性のある様々な落とし穴があるわけです。

それに気づかずないまま日々生活し、少しづつ健康リスクが蓄積していってしまうことは多いと思うのです。

それが、「生活環境病」です。

それを個人個人が見極めるリテラシーが、現代を生きる上で大切なポイントなのです。

あなたの環境は大丈夫ですか?環境調整のご相談、お受けします。

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