ピラティスは老若男女楽しめる運動ですが、特にご高齢の方も良いと思います。
先日もこんな記事書きましたね。
高齢者へのピラティスの有用性に関する論文を、上の記事で紹介していますが、それ以外でも例えばこんな論文もあります。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28771109
J Aging Phys Act. 2018 Apr 1;26(2):327-344.
The Effects of the Pilates Training Method on Balance and Falls of Older Adults: A SystematicReview and Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.
高齢者に対するピラティスの有用性を調べたメタ解析論文です。
データベースより条件を満たした15研究(ランダム化比較試験(RCT))抽出。対象者は675人、平均70.3歳、女性86%。各研究の対象者は24-88人。
ピラティスのプログラムは、概ね、60分/回、2-3/週、8-12週間くらいが主流。
対照群は、10研究が基礎的な日常活動、その他ヨガ、非特異的な柔軟性トレーニング、ストレッチ、有酸素運動、バランストレーニング、proprioceptive neuromuscular facilitation (PNF) trainingなど。
主要アウトカムは、バランスと転倒に関する項目。
ということで、ピラティスにより高齢者のバランスが改善して、その効果はたのトレーニングよりも良さそう、という論文でした。
転倒予防は評価できませんでしたが、期待はできるのではないでしょうか。
ピラティスというと、比較的若い女性がやるものというイメージがあるかもしれません。年配のかたは、ピラティスの存在自体よく知らないかもしれませんし、知っていたとしてもやや近づきにくいかもしれません。
ご高齢の方が寝たきりになったり、転倒して骨折したりすると、ご本人が困ることはもちろんですが、その子供としても対応はとても苦労することになります。ピラティスの存在を知っていたり、理解している子供世代から、親にピラティスを勧めるようなアクションをとると、親にとっても、子世代にとってもウィンウィンなのではないかと思います。もちろん、皆が心身健やかになるということで社会にとっても良いわけで、シニアピラティスは日本を救う。かもしれないと思っています。
足腰が弱ってから始めるよりも、まだなんとかなっているうちに始めた方が良いです。早め早めのアクションが大事です。
うちの親、心臓が悪いのでピラティスできるかな?持病があるので大丈夫かな?など、ご心配があるようでしたらご相談ください。皆が安全に楽しめるようにサポートいたします。