心拍数が極端に速かった場合の対応

投稿日: カテゴリー: 循環器心拍

スマートウォッチなどで自分の心拍数が容易に観察できるようになりました。

ご自身の心拍数が極端に速かったらどうすれば良いでしょう。

例えば、特に運動をしたり、過度のストレスを受けていないにも関わらず心拍数150回/分を超えるような状態ですと「頻拍性不整脈」を疑います。心拍が速いタイプの不整脈という意味です。「頻拍性不整脈」は典型的には、急に始まり、急に終わります。何時何分何秒まで明確にわかる場合も少なくありません。

頻拍性不整脈にも様々な種類があります。

年配の方によく見られる不整脈は「心房細動」です。

脈が、速くて、不規則になります。ご自身で(手首などで)検脈できる方はぜひ触れてみてください。一切の規則性がなく、脈がバラバラでしたら心房細動の可能性が高いです。

 

何れにしても、重要なことは「自覚症状」です。

多くの場合、動悸がする、ドキドキする、息苦しい、胸が痛い、フラフラするなどの自覚症状が伴いますが、全く症状を伴わない場合もあります。

起き上がれないとか、ふらつくとか、苦しくて辛いとか、症状が強い場合は早急に医療機関を受診することをお勧めします。強い症状なら救急車を要請しても構いません。

それほど辛くなくとも症状があるという場合も、受診されると良いと思います。その症状がある時の心電図を記録することが診断、そして適切な治療のためには重要な情報となります。

全く症状がないという場合も、一度ご相談されるとよろしいかと思います。例えば、無症状の心房細動発作を繰り返している場合、脳梗塞など重篤な合併症を引き起こす可能性があります。

可能であれば、同時に血圧測定をしてみると参考になります。血圧が低いようですと、体に負担がかかっていることを疑います。

 

もちろん、当クリニックへのご相談も大歓迎です。

 

まとめ

・安静時心拍数150回/分を超える場合は、頻拍性不整脈を疑う。医療機関受診推奨。

・可能なら血圧測定してみる。

・頻拍性不整脈は急に始まり、急に終わる。

・脈がバラバラなら心房細動の可能性。脳梗塞のリスク。

・症状が強いほど緊急性が高い。

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