名前で呼んでください

投稿日: カテゴリー: 日記

医師は慣習的に患者さんから「先生」と呼ばれます。

敬意を表して頂いていると思われますので、大変ありがたいことです。

 

しかしながら、以前から若干違和感を覚えていました。

医師は医療のプロではありますが、「医療」と言う狭い一分野にすぎません。

 

例えば、八百屋の店員は客から「先生」とは呼ばれません。

野菜や果物は寿命を延ばす食材であり、健康にも大いに関連深く重要なものです。

そんな野菜や果物のプロなのですが。

 

患者さんも、それぞれの社会背景があり、多くの方がそれぞれ何らかの「プロ」です。

医師と患者は、それぞれ分野は違えどプロ同士。そう考えれば、対等な立場と解釈もできます。

 

医師を「先生」と呼ぶことに弊害が1つあると思っています。

患者さんの主体性を低下させる一因かと思っています

患者さんの上位に医師がいるかのような印象を抱き易いです。

医師に頼ってしまう雰囲気を作り易いのです。

 

「先生に全てお任せします」

 

と言う患者さんがいらっしゃいます。

このような発言に繋がりやすいのではないかと思うのです。

 

医師と患者さんが対等な立場で、話合いをすることで診断、治療につなげていくものだと思います。

例えば手術を検討する場合、最終的には医師に身を委ねることになっても、その適用や代替となる治療選択肢、術式などに関し質問し理解し、自分の考えを明確にし、伝え、医師とともに十分議論することが望ましいです。もちろん、医師としての専門的な知識が最終的に優先されることも多いでしょう。しかしそこに至るまでのプロセスが大事だと思います。

以前と異なり今はインターネットでかなり専門的な情報まで容易に誰でも入手することができます(その分、正確でない情報も増えている弊害もありますが)。流石に病気や手術の詳細は医師との知識の差は大きいですが、プライマリケア的な面や予防等に関しては以前ほど医師と患者さんの知識格差はなくなってきています。

 

医師患者関係がフラットであることが感じられれば、患者さんの主体性が生まれ易いかと思います。患者は、医師を「先生」と呼ぶことをやめたら良いと思います。名前で呼べばよいです。

 

と言うことで、僕のことも先生と呼ばず、布施さんとか、じゅんさんと呼んでください。

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