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新型コロナウイルス感染問題以来、心身の調子が悪い方へ

投稿日: カテゴリー: ポジティブ心理学医療一般身体活動

新型コロナ関連心身不調症候群


患者さんとお話ししていると、新型コロナウイルス感染拡大と長期化により、心身の調子がすぐれない方が増えていることを感じます。新型コロナウイルスに感染して体調不良になっているわけではありません。感染していなくても体調不良になるのです。コロナ関連心身不調症候群というような感じです。臨床に携わっている医療従事者であれば多くの方が感じていることでしょう。

心身の不調のプロセスは様々で、いくつか例を挙げますと、

 

・新型コロナウイルス感染に対する恐怖心、不安

・特に心臓病の持病がある方や高齢の方は「かかったら絶対死ぬ」と言う強い不安(絶対死ぬということはありません!)

・自分が感染することで家族や周囲の人に迷惑をかけてしまうのでは、と言う不安

・先が見えない将来、見通しのつかない将来への不安

・感染を気にしていないような人の行動に対する怒り

・自粛で自宅にこもっていることによる抑うつ状態

・自粛で自宅にこもっていることによる飲酒量増加

・経済情勢悪化、失業、退職、収入減少等によるストレス

・自粛による夫や子供の在宅時間が長くなったことによるストレス

・自粛、スポーツジム等運動施設休業による運動不足

・在宅ワークによる腰痛、肩こり

・在宅ワークで時間のメリハリがなくなり生活リズム悪化

・自粛で自宅にこもっていることによる足腰筋力低下、体力低下

・自粛生活による体重増加

・在宅ワークで下肢運動が減ったことにより下肢静脈血栓症発症

・感染が怖く医療機関通院が途絶え、持病が悪化

 

まだまだありそうですが、とりあえずこのくらいで。

 

対策は?


デマや煽りの情報に振り回されず、正しい情報を身に着け、過度な不安や恐怖心を是正し、正しく恐れることがまず大事だと思います。そのためには、テレビのワイドショーを避け、厚生労働省や、新型コロナウイルス対応の中心的施設である国立国際医療研究センターやその所属医師からの情報を中心に得ると大間違いはないと思います。

また、身体活動不足が、体調悪化の大きな部分を占めている印象です。したがって、当たり前ですが、外出しましょう、運動しましょう。

 

 

特におすすめは、森林浴です。


家にこもっている時間が長くなった人は特に、屋外を散歩やジョギング、特に緑の多い公園などに行くことをおすすめしたいです。

自然や緑の、心身への効能はすごいです。

最近の研究をいくつかご紹介します。

 

・Twitterを活用した研究によると、自然が多い公園に足を運ぶことで、人は幸福感やポジティブ感情が増え、否定的な言葉が減る(People Nat. 2019; 1: 476– 485)。

・5件の研究のシステマティックレビューによると、身体疾患を有する人が、自然環境に身を置くとメンタルヘルスに有益(Qual Life Res. 2019;28(7):1695-1703)

・最近、自然環境で過ごしていなかった場合と比較して、自然環境で過ごした時間が120分以上の場合、健康状態が良好で、幸福度が高い。自然環境で過ごす時間と幸福度向上の正の相関は週200-300分の間でピークを迎える(Sci Rep 9, 7730 (2019))。

・生活環境の緑が多いほど心臓病リスクが低下した。緑が最も少ない環境に比較して、緑の最も多い環境では、急性心筋梗塞が25%低下、虚血性心疾患20%低下、心不全16%低下、心房細動6%低下した(J Am Heart Assoc. 2019;8(6):e010258)。

・65才以上の高齢者対象の研究では、緑が多い環境だとうつ病のリスクが低下。緑が最も少ない環境に比較して、緑の最も多い環境ではうつ病が16%低下した(Br J Psychiatry. 2019;215(2):476-480.)。

 

 

緑の中で散歩、ジョギングは最高のコロナ対策


自然の心身への好影響、素晴らしさがご理解いただけたでしょうか。

その自然の中で、身体を動かしたら最高です。

運動は、心身に好影響があることはもはや常識です。

自然+運動は最強タッグです。

多少、人出が多くても屋外であれば換気が良いので、感染を心配しすぎる必要はありません。2m以内の距離に一定時間立ち止まったりしなければマスクも必要ないくらいです。三密の環境を避け、手洗い、手指消毒を徹底すればそう簡単には感染しないとお考えください。

屋外に出ましょう。

駒沢公園も良いですよ。

コロナ自粛以来、体調不良でお悩みの方は、駒沢公園に散歩に来つつ、ついでに当クリニックにもお立ち寄り下さい。体調チェックと、正しい情報を提供します。

予約・問合せ

【参考文献】

・Schwartz, AJ, Dodds, PS, O’Neil‐Dunne, JPM, Danforth, CM, Ricketts, TH. Visitors to urban greenspace have higher sentiment and lower negativity on Twitter. People Nat. 2019; 1: 476– 485. https://doi.org/10.1002/pan3.10045

・Trøstrup CH, Christiansen AB, Stølen KS, Nielsen PK, Stelter R. The effect of nature exposure on the mental health of patients: a systematic review. Qual Life Res. 2019;28(7):1695-1703. doi:10.1007/s11136-019-02125-9

・White, M.P., Alcock, I., Grellier, J. et al. Spending at least 120 minutes a week in nature is associated with good health and wellbeing. Sci Rep 9, 7730 (2019). https://doi.org/10.1038/s41598-019-44097-3

・Wang K, Lombard J, Rundek T, et al. Relationship of Neighborhood Greenness to Heart Disease in 249 405 US Medicare Beneficiaries. J Am Heart Assoc. 2019;8(6):e010258. doi:10.1161/JAHA.118.010258

・Perrino T, Lombard J, Rundek T, et al. Neighbourhood greenness and depression among older adults. Br J Psychiatry. 2019;215(2):476-480. doi:10.1192/bjp.2019.129

 

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